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母の友人が営む化粧品店は、私にとってまるで宝石箱のような場所でした。
中学生の頃、「これは若い人用よ」と渡された一本の化粧水。
あのとき胸がふわっと高鳴ったのを、今でもはっきり覚えています。
それからしばらく、私はそのお店で“美しさ”というものに触れていきました。
大学進学で大阪へ。寮の友達に誘われて手にした、外資系ブランドのコスメ。
キラキラした容器と鮮やかな口紅に、ときめきが止まらなかった。
あのとき私は、少しだけ大人になれた気がした。
結婚と子育てに追われるうち、“きれいになること”への関心は遠のいていました。
そんな私が30歳で出会ったのが、カネボウセモアの仕事。
人との交流を通じて、おしゃれの楽しさがふたたび芽生えました。
石鹸の泡立て方から成分の知識まで、基礎から丁寧に学ぶ日々。
ひとつずつ向き合うことで、かつてのときめきが心に広がっていったのです。
知れば知るほど、化粧品に疑問が湧いてきました。
こんなに種類が必要? 価格は妥当? 年齢とともに高価になるクリームに、家計の不安も…
そんな思いが心に広がっていったのです。
「じゃあ、作っちゃえない?」という思いから、信頼できるメーカーと出会い、自分で化粧品を開発することに。
出費を抑えつつ、安全で効果的、CM費用もかからない理想のかたちを目指して。
香りや使用感を確かめながら、約1年かけて完成したのは、天然の香りで最小限の品数、しわやたるみにしっかり応える化粧品でした。
Plaisir化粧品は、たくさんの想いとともに生まれました。
使う人にやさしく、愛される存在であるように。
20代には化粧水だけで十分な潤いを。
クリームは本気でしわにアプローチ。
薔薇の香りは、まぎれもない本物です。
Plaisir化粧品を通じて、たくさんの方が心豊かに、そして元気に日々を過ごせますように――その願いを胸に、これからも想いを届けていきたいと思います。